「叱る」と「怒る」

子どもとの関わり方

子どものことを注意するのって
難しいですよね。
強く言えば良い訳でもないし
優しく言っても舐められて
言うことを聞いてくれない
なんてことが日常茶飯事
なんじゃないでしょうか。

今回は、「怒る」ことと「叱る」こと
について
ポイントを踏まえて伝えていきます。

「怒る」と「叱る」の違い

まず、「怒る」と「叱る」は
どう違うのでしょうか?

怒る」は
起きた出来事に対して
感情的になってそのまま
相手にぶつけること
叱る」は
起きた出来事に対して
理性的に落ち着いて
相手を諭すように伝えること
になります。

この「怒る」と「叱る」は
相手に与える印象は全く異なります。

怒る」は
相手は大人しくなり、言うことを聞くようになるかもしれませんが、
威圧や圧迫で抑え込むので
怯え・恐怖といった感情
与えることになります。
その結果、はっきりとした
上下関係、服従関係に似たかたち
なることで
反抗的な態度を取ることはなくなる
かもしれません。

ですが、それはあくまでも
物事に対する反省ではなく
怒ったあなたに対しての
恐怖心」からやめただけのことであって
根本的に反省できたわけではないので
問題を繰り返してしまうのです。

そして、そのような振る舞いを見た
子ども自身も
真似をして友達や兄弟に対して
力で抑え込もうとする性格に
なりかねません

そのため、子どもを注意するときには
感情的」ではなく、「理性的」に伝える
ことが重要になっていきます。

「叱る」上でのポイント

「叱る」ことにおいて
5つのポイントがありますので
挙げていきます。

正面から向き合う

1つ目のポイントとして
正面から向き合うことです。
相手の目を見ないで、伝えようとしても
心の奥底にまで届きません。
立ったままの状態で
視線だけ落として話しても
声が届いていなかったり
子どもの視線もいろんな方向に
散ってしまうので
話に集中しないという状況になります。

そのため、
子どもと同じ目線にまで腰を落とした上で
目をしっかり見て伝えることが大切です。

詰問・非難しない

2つ目のポイントとして
厳しい口調で
問い詰めたり、責め立てるような詰問
非難する言葉を使わずに
子どもの言動や行動によって
どのような感情になっているのか
伝えることも重要です。

どのような感情にあるのか
を伝えることで
感受性を育てることにも繋がり
相手を思いやる心を育てられます。

子どもが繰り返さないためにどうすれば良いか子ども自身から引き出す

3つ目のポイントとして
子どもがどのように思っているのか
繰り返さないために
何をすれば良いのか
子ども自身から引き出していくことです。

そのためにはどうすれば良いか。
それは、親の真剣さ切実さ
伝わるように
重々しい口調
緩やかにトーンダウンした口調
緩急のある伝え方をすることです。

常に重々しい口調で話し続けると
苦しくなり、意識を
逸らしたくなってしまいます。
穏やかに伝えること
話を聞いてもらえ、
自分自身のボルテージを落ち着かせる
ことにもなり、冷静に向き合うことが
出来ます。

そうすることで冷静且つ理性的
対話が出来るため
子どもも話に集中して
心から反省しやすくなります

対応策をそのままにしない

4つ目のポイントとして
口から出た反省や
過ちを繰り返さないための
対応策をそのままにしないことです。
つまり、親との約束というかたちをとって
今後の改善を試みるような設定をする
ということです。

そして、その内容を子どもがちゃんと
受け入れて理解出来ているかを
子どもの口から話してもらい
確認をします。

約束したことを子どもに
繰り返し自分の言葉で言ってもらうことで
理解が深まりお互いに約束の内容
確認をすることが大切なのです。

フォロー・改善を見届ける

5つ目のポイントは
約束に対して
フォローして、改善を見届けることです。
約束をしただけでそのままにしておけば
過ちを繰り返しがちになってしまいます。

行動や言動が少しでも変化し、
改善したことに
気付いたら「褒める」ことを忘れないようにしてください
出来るようになった、言わなくなったに
至るまでには
時間がかかることなので
良くない行動や言動ばかりに
目を向けるのはやめてみましょう

先を見据えた関わり方を心掛ける

叱るときには
親にもある程度の緊張感も必要です。
子どもが真剣に受け止めたかどうか
今後の行動に影響を与えます。
今、出来ていなくても、
先の先を見据えて焦らずに
子どもの成長を見守る姿勢が大切
です。

発展途上の子どもを強引に
矯正させようとすると
その子によっての性格や個性までが
変わってしまうかもしれません。
心に大きな傷を負ったまま成長することに
なってしまう可能性もあります


今までみられなかった変化や改善には
小さなことでも
褒めて認めてあげましょう

理性的に話を進めることで
お互いに無駄にならない時間になるので
トラブルが起きた時には
この記事を思い出して、
試しにやってみるのはいかがでしょうか。


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